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10代男子トランポリン選手(アスリートレベル) 膝関節内側の痛みについて

現在考えられる状態について

今回の症状は、トランポリン着地時に足がマットへ強く入り込んだことで発生したものと考えております。
受傷翌日の時点で、
・大きな腫脹が認められない
・広範囲の皮下出血が認められない
・歩行や日常生活動作への影響が限定的である
ことに加え、徒手検査を中心とした評価を実施した結果、
・重度のMCL(内側側副靭帯)損傷
・ACL(前十字靭帯)などの主要靭帯損傷
・半月板損傷
・骨折
・その他の重大な軟部組織損傷
を疑う所見は現時点では認められておりません。
そのため、現時点では靭帯損傷、骨折、半月板損傷などを含めた重大な損傷には至っていない可能性が高いと考えております。
痛みの部位からは、
・MCL(内側側副靭帯)の軽度損傷
・内側関節裂隙周囲の炎症
・骨膜へのストレス反応
などが考えられます。
また膝前面の痛みについては、着地時に踏ん張ろうとして大腿四頭筋へ強い力が加わり、
大腿四頭筋筋腱移行部〜膝蓋骨上部への過負荷
が生じた可能性が高い状態です。
膝周囲の腫脹も軽度であり、現時点では重大な損傷には至っていないと考えております。
今後の経過予測とセルフケア

受傷後3日〜1週間程度は、
・歩行
・階段昇降
・着地動作
・片脚動作
などで比較的強めの痛みが出る可能性があります。
しかし現在の状態から判断すると、
一定期間を過ぎると疼痛レベルの低下は比較的早い
と予想しております。
MCL(内側側副靭帯)の損傷については軽視できませんが、それ以外の症状については打撲や筋肉・腱の軽度損傷に近い状態と考えております。
ストレッチやウォーミングアップについては、
膝を捻る動作だけ注意すれば通常通り実施可能
と考えております。
また練習後は1週間程度を目安に、
・膝内側
・膝前面
を中心として10〜15分程度のアイシングを行いましょう。
入浴は通常通りで問題ありませんが、入浴前に膝を触って熱感が強い場合は入浴後に軽くアイシングを行うようにしてください。
トレーニング・練習復帰について

現時点では、
膝に捻りが加わらない動作であれば基本的に実施可能
と考えております。
特に、
・体幹トレーニング
・呼吸循環器系トレーニング
・エンデュランストレーニング
については問題なく継続できると考えております。
また、
・エアロバイク
・クロストレーナー
・ローイング
などの衝撃が少ない有酸素運動は、この時期のコンディション維持として非常に有効です。
受傷後3日〜1週間程度は痛みの経過を確認しながら、できるだけ衝撃の少ない運動を選択することが望ましいと考えております。
一方で、
・急激な方向転換
・片脚での捻り動作
・横方向への強い荷重
・膝の内側が開くような着地
については注意が必要です。
MCL(内側側副靭帯)は捻りや外反ストレスによって負荷が増大するため、痛みが落ち着くまでは慎重に進めていきましょう。
練習は状態を確認しながら開始して問題ないと考えております。
まずは、
①低い高さでの基本動作
②通常の高さでの縦方向ジャンプ
③技術練習
④試合強度
という流れで段階的に負荷を上げていきましょう。
今回のケースでは、
高さを戻すことよりも、膝に捻りが加わらないことが重要
です。
着地時に膝が内側へ入らないこと、内側関節が開くようなストレスを受けないことを確認しながら競技復帰を進めていきましょう。(空中では捻る動作を入れても痛みが強くなければ比較的大丈夫です。)
からだちの先生から
今回の症状は現時点では比較的良好な経過が期待できます。
焦らず、
・腫れが増えていないか
・着地時に膝がぶれていないか
・翌日に痛みが残っていないか
を確認しながら段階的に競技復帰を進めていきましょう。
からだちでは、痛みの改善だけでなく、再発予防や着地動作の改善まで含めてサポートしております。