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40代男性・陸上短距離選手 下腿部の急性痛について

現状説明(評価結果・考察)

大会前日の最終調整中、最後のメニュー2本目で下腿部に「グニュッ」という感覚があり、その後に痛みが出現しています。
現在は歩行時に破行があり、つま先立ち動作でも痛みが強く出ています。
皮下出血は認められていませんが、下腿の筋腱移行部の近位内側に圧痛が認められます。
今回の症状は急性発症であり、現時点では強い腓返り、または下腿部の中等度挫傷の疑いがあるとからだちは考えています。
特に短距離走では、加速・接地・蹴り出しの際に下腿部へ強い負荷が加わります。
腓返りであれば翌朝に痛みが大きく軽減する可能性もありますが、歩行時の破行やつま先立ち痛が残っている場合は、筋損傷の疑いも考慮する必要があります。
そのため、現時点では大会出場の可否をすぐに判断せず、翌朝の状態を確認したうえで慎重に判断することが重要です。
競技参加に向けた注意点

腓返りの可能性も完全には否定できないため、翌朝に再度状態を確認し、大会参加が可能かどうかを判断します。
参加を検討する場合でも、
・歩行時の破行が大きく残っていない
・つま先立ちの痛みが軽減している
・軽いジョグや流しで痛みが強くならない
・下腿部に力が入りにくい感覚がない
・痛みが増悪していない
ことを確認する必要があります。
大会参加が可能と判断できる場合は、下腿部へのテーピングや圧迫を行い、ウォーミングアップ中の反応を確認しながら慎重に進めます。
ただし、アップの段階で痛みが強くなる、走行フォームが崩れる、蹴り出しができない、痛みをかばって走る状態であれば、出場は避けるべきです。
今回のような大会前日の急性症状では、「出場できるか」だけでなく、「出場することで損傷を広げないか」を優先して判断することが大切です。
からだちとしては、翌朝の状態確認を最優先とし、症状の変化を見ながら参加可否を判断することをおすすめします。
からだちからの提案(セルフケア・通院・リカバリー)

自宅では、軽い歩行とアイシングを繰り返しながら経過を確認してください。
歩行時は伸縮包帯や自着テープを使用し、下腿部を軽く圧迫しながら歩くことをおすすめします。
セルフケアとしては、
・痛みが強い動作は避ける
・患部を強く揉まない
・無理なストレッチをしない
・アイシングを短時間で繰り返す
・歩行時は圧迫を併用する
・翌朝の痛み、歩行、つま先立ちの状態を確認する
ことが重要です。
特に受傷直後は、強いマッサージや無理なストレッチによって症状が悪化する可能性があります。
腓返りであれば時間経過とともに軽減することもありますが、挫傷の場合は数日後に皮下出血や腫れが目立ってくることもあります。
そのため、
・痛みが強くなる
・腫れが増える
・皮下出血が出てくる
・歩行がさらに困難になる
・つま先立ちができない
・下腿部に力が入りにくい
場合は、競技参加を避け、医療機関での確認も含めて早めの対応が必要です。
大会前日という難しい状況ではありますが、短距離選手にとって下腿部はスタート、加速、接地、蹴り出しに大きく関わる重要な部位です。
翌朝の状態をからだちの先生と確認し、出場できる状態なのか、今回は回避すべき状態なのかを慎重に判断していきましょう。
また、現時点では強い腓返りの可能性も完全には否定できません。
そのため、出場が難しいと決めつけるのではなく、心と身体の両面で大会に向けた準備は行っておくことをおすすめします。
アスリートにとって大切なのは、「出場できる可能性がある状態で準備を怠らないこと」です。
結果として棄権という判断になったとしても、出場できる準備を整えた上での判断には大きな価値があります。
一方で、準備を行わずに回復した場合は、本来の力を発揮できない可能性があります。
最後まで可能性を残しながらも、無理はせず、翌朝の状態を冷静に評価して判断していきましょう。